手作り工程

ネット通販というビジネススタイルを利用することで、ちょうちんを日本全国のお客様にお届けすることが出来るようになりました。しかし、経路が拡大するにつれ大本である職人の姿はあまり皆さんに知られることはなくなりました。こちらでは提灯を日々丹精込めて作り続けている現場をご紹介します。

手作り工程

竹ひごを削る
お客様からご注文頂きましたオリジナル提灯のサイズに合うように、裁断された竹ひごを用意します。
まず、竹の裏目の内肉を外皮だけ残るように薄く削ります。この作業により、後の「竹ひごを重ね合わせて輪にする工程」で、合わせ目に段差が出来なくなります。
ちょうちんの滑らかな曲線を作り出し、表面を映えさせるための重要な仕事です。根気のいる作業ですが、丁寧に下準備をこなしていきます。
竹ひごを巻いていく
削りの済んだ竹ひごを、輪にしていきます。竹ひごの両端を合わせ、和紙を巻き付けて留めます。そうすることで、後に輪の直径を自由に伸縮させる事が出来ます。
竹ひごを均す
輪になった竹ひごは、まだこの段階では形が不揃いです。均一な丸みを付けるため、数本をまとめてしごいて行きます。
この作業できちんと竹ひごが均されないと、提燈の形が歪になり見栄えが悪くなってしまいます。かなりの重労働であり、職人の経験と技が必要です。
提燈の型組み
特注された提灯用の木型を組んでいきます。木型はちょうちんの大きさや形によって様々なものがあり、どの工房でも代々伝わるものを大切に使用しています。
型に竹ひごをかけていく
組みあがった型に、先ほど整形した竹ひごを1本ずつ掛けていきます。型には切り込みのような目があり、これに丁度はまる直径のひごを選びます。
糸掛け
ちょうちんの形を保つために、竹ひごに糸を巻き付けて固定します。この際、型とひごの間に出来た緩み具合も整えて、丸みを成形していきます
この糸のおかげで提燈の強度は格段に向上します。例え表面が多少破れてしまっても、特注品本体の骨組まで崩れることは避けられます。
糊づけ
骨組みが出来上がった提燈に、刷毛でデンプン糊をまんべんなく塗り付けていきます。この糊は無色透明なので、塗った個所を見極めるのが非常に難しい作業です。しかし熟練の技と経験により、竹ひご1本1本に丁寧かつ確実に塗布されます。
紙張り
糊を付けた竹ひごに和紙を貼っていきます。木型に合わせて、手でなでるように貼られていきます。
提燈は1枚の紙で作られているように見えますが、実は何枚かに分けられているのです。出来るだけ繋ぎ目が目立たないように、美しく仕上げられていきます。
紙を裁つ
紙を貼り進めると、余分にはみ出た部分が出て来ます。その部分は剃刀で除去されます。こまやかな仕事ですので、職人の繊細な技量が試される瞬間でもあります。
型を外す
糊が乾燥したら、型を提灯の中から引き抜きます。提灯本体には必ず上下に口があるので、そこから羽根板を取り出します。
提灯を折り畳む
木型を取り出したばかりのちょうちんは、まだ折り目がないため畳めません。ひごの間に1本ずつ筋を入れて行くことで綺麗に畳むことが出来ます。
名入れ・絵付
張り上がった白張り提灯に、お客様のご注文通りに仕上げます。凹凸の激しい表面に名入れ文字などを作成する、かなりの技術力を要する作業です。
道具付け
黒塗りの重化や、飾り道具、席札用の釣り手一式を取り付けて行きます。
完成
全ての工程を経て、検品されると完成です。和の伝統工芸品であるため、安価と言えど多くの手間暇が加えられて皆様の元へ届けられています。

現代の提灯

現代ではオリジナルの専門通販サイトが増えたことで、手軽にご注文出来る商品として流通しています。

結婚式や、学園祭・文化祭、展示会イベントなどに日本文化を浸透させるという役目もあり、日本人にとっては無くてはならない和の灯です。